口を開けると「カクッ」と音がする、顎が痛い、口が大きく開けにくい…。
こうした症状を感じたことはありませんか?
その正体は「顎関節症(がくかんせつしょう)」かもしれません。
近年は若い世代から中⾼年まで多くの⽅が悩んでいる症状です。
顎関節症ってどんな病気?
顎関節症は、顎の関節やその周囲の筋⾁に不調が⽣じ、
口の開閉や咀嚼(そしゃく)に障害が出る病気の総称です。
そもそも顎関節は「下顎頭(かがくとう)」
「関節円板(かんせつえんばん)」といった構造で成り⽴ち、
滑らかに動くことで⾷事や会話を⽀えています。
ところが、このバランスが崩れると
以下のような典型的な症状が現れます。
●痛み
口を開け閉じする際や咀嚼中に顎関節、またはその周囲の筋⾁に痛みを感じる。
●開口障害
口が大きく開けられない、スムーズに動かせない。
●関節雑音
口を開け閉じする際に「カクッ」「ポキッ」といった音がする。
これらの症状は一時的に軽快することもありますが、放置すると慢性化し、
⾷事や会話といった日常⽣活に⽀障をきたす恐れがあります。
顎関節症の原因は1つじゃない?
放置していると悪化することも
顎関節症はひとつの原因だけで起こるものではなく、
さまざまな要因が重なって発症するといわれています。
顎関節症の原因
#01噛み合わせの不調和
⻭並びや噛み合わせのズレが関節に負担を与えてしまいます。
#02⻭ぎしり・⾷いしばり
無意識の習慣が筋⾁や関節に大きな負担をかけることも。
#03ストレスや⽣活習慣
精神的緊張や⻑時間のスマホ・PC姿勢なども関節への負担に繋がります。
#04外傷や手術歴
過去の外傷の影響で発症することもあります。
このように顎関節症は、
日常⽣活のなかの小さな要因が積み重なって引き起こされます。
顎関節症のリスク
#01口が開けにくい・
痛みで⾷事がしにくい
悪化すると指2本程度しか口を開けられなくなることもあり、硬いものや
大きな⾷べ物を噛むことが難しくなります。
#02肩こりや頭痛を引き起こす
顎の筋⾁の緊張が首や肩にまで影響し、慢性的な肩こりや頭痛を引き起こす
ことがあります。
#03重症化すると関節の変形や機能障害につながる
関節円板が損傷したり、顎の骨に変形が起きると、元に戻すのが難しくなります。
顎関節症を放置すると⽣活の質を大きく下げてしまいます。
「顎の違和感がある」「口を開けると音がする」など、
少しでも⼼当たりがある場合は、早めに⻭科医院に相談しましょう。


