「食べる幸せ」をなくさないために
嚥下体操を実践してみよう!

誰もが当たり前に感じている、「口から食べる」という幸せ。
ただ、加齢が進み口周囲の筋力が衰えると、むせや誤嚥といった
トラブルが生じ、食べる力が衰えてきます。

今回は、食べることに不安のある状態から「食べられる」状態に
改善するための「嚥下体操」を紹介します。
「嚥下体操」を食事前に行うことで
食べる行為をスムーズに行えるようになります。

誤嚥が起こりやすいタイミングは「食べ始め」
食べる前に嚥下体操を。

嚥下とは、食べ物を飲み込みやすいカタチにして、
口から喉→食道→胃へ送り込むこと。
誤嚥とは、嚥下が失敗して、気管へ入ってしまうことを意味します。

実は、誤嚥は最も起こりやすいタイミングは「食べ始め」。
その理由は、身体が食べるための準備が整っていないからなんです。

走る前に準備運動をするのと同じように、
食べる前にも準備運動(嚥下体操)を行うことで
嚥下をスムーズに行うことができるようになります。

嚥下体操は1セット1~2分程度で気軽に取り入れられるところが
おすすめポイントです。

1深呼吸

2首をまわす

3首をたおす

4肩を上げ下げ

5両手を上げて背のび

6頬をふくらませ、すぼめる

7舌を突き出す

8舌をまわす

9発声

1 まずは、深呼吸を行います。鼻から息を吸ってお腹をふくらませて、ゆっくり息を吐きだします。

25 次に首から肩甲骨まわりをほぐしていきます。肩や首まわりが固くなっていると嚥下運動を妨げてしまいます。

68 口腔の体操を行います。頬を膨らませる、舌を突き出す、舌を回すなどの運動を行い、嚥下に必要な筋肉を動かします。

9 最後は発声を行い、深呼吸です。

この一連の流れでワンセットです。
安全で手軽なので、ぜひ一度取り入れてみてください。

カンタン筋力アップトレーニングで
嚥下機能を改善

嚥下に必要な筋肉を鍛えるだけで、嚥下機能が改善していきます。
ここでは、その筋力をアップさせるための簡単なトレーニングをご紹介します。

#01吹き戻しトレーニング

口周りの筋肉を鍛えつつ、腹式呼吸を身につけるのにも役立ちます。
呼吸器官の筋力の衰えが原因で、食事中にむせてしまうような方におすすめです。

<方法>
胸を張って姿勢を正し、鼻から息を吸います。そして正面からやや上を向くような角度で吹き上げます。

#02嚥下おでこ体操

食べ物が口に残ってしまうような方におすすめのトレーニング。
嚥下動作にかかわる筋力の強化が目的で、即時性のある運動のため、食前に行うと効果的です。

<方法>
座った状態で手のひらを額に当てます。頭が動かないように手で押さえながらおへそを覗き込み、手のひらと額での押し合いを5秒間行います。

#03舌突出嚥下訓練

口の中でうまく食塊をコントロールできず、食べこぼしてしまう方におすすめです。
嚥下する際に必要な筋肉に負荷をかけ、筋力強化をうながします。

<方法>
舌尖部を口腔外にできるだけ突き出し、空嚥下します。

唾液の量が減り、食べる行為がうまく機能しなくなると、健康上のリスクに繋がりかねません。
また、そんなときに注意してほしい症状がもうひとつ。それが、「誤嚥性肺炎」です。

いかがでしたか?
嚥下機能が低下すると、食事の楽しみが低下するだけでなく
低体重や低栄養状態などにもつながります。

嚥下体操は誰でも簡単に取り入れることができるので、
介護や介護予防に触れている方はぜひ知識として持っておいてください。

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