皆さんが治療の際に座るイスは、「歯科用チェアユニット」と呼ばれており、
様々な器具や装備が備え付けられています。
そしてイスの周りには、「バキューム」など皆さんにとっておなじみの器具たちも。
今回は、それぞれの設備が何のために使われているのか、画像をもとに解説していきます。

歯科用チェアユニット
治療中に座るイス(通称「チェアユニット」)には、
皆さんの頭を支える「ヘッドレスト」や、
口をすすぐ場所「スピットン」など、
様々な設備が備わっています。

画像を見ていただくと分かる通り、
チェアにはバキュームなど様々な診療器具も備え付けられています。
ここからは、それぞれがどのような役割なのかを解説していきます。
診療器具①
唾液を吸引する「バキューム」など、
口腔内を見やすくしたり洗浄したりする器具たちの紹介です。

【バキューム】
口腔内の水分などを吸引する

【スリーウェイシリンジ】
水のみ・空気のみ・水+空気をスプレー。
口腔内の洗浄や乾燥に使用する

【排唾管(サライバエジェクター)】
口腔内に入れて常時唾液を吸引する
写真提供:株式会社ヨシダ様
これらの器具は、治療スペースを確保したり、感染症対策、
治療中の臭いの除去といった目的のために使用されます。
円滑・安全に治療を進めるためには、
どれも欠かすことのできない器具たちです。
診療器具②
歯を削る「エアタービン」など、
主に歯面や歯石に対して使用する器具たちの紹介です。

【エアタービン】
超高速回転するローターで歯を削る

【マイクロモーター/
コントラアングルハンドピース】
低速回転するスチールバーで歯を削ったりする

【5倍速コントラアングルハンドピース】
超高速回転するバーで歯を削る

【超音波スケーラー】
チップが超音波で微細振動。
歯石や歯面の付着物を除去する
写真提供:株式会社ヨシダ様
歯面を削ったり、歯石を除去したりすることで、
歯の健康を保つことができます。
患者さんの口腔内の状態に合わせて、
それぞれの器具を使い分けていきます。
いかがでしたか?
皆さんの治療を円滑に進めるために、
イス周辺には様々な設備が用意されています。
ぜひ、どんな器具が使用されているか観察しながら
治療を受けてみてください。